Hasuara GraphQL エンジンケーススタディ:Fortune 500 ヘルスケア企業
この記事はHasura Blogの以下の記事を翻訳したものです。
Fortune500ヘルスケア企業がHasuraを開発に使い開発速度と生産性の劇的な改善が見られました。
Principal ArchitectとEngineering and Designの部門長が率いるFortune 500 ヘルスケア企業(以下HC)の技術チームは、GraphQLが彼らの選ばれたビジネスKPIを著しく前進させる事を確信し、GraphQLを採用することに決めました。このチームは最終的にHasuraを採用する前に、いくつかのGraphQLソリューションを検討しました。
ハイライト
- アプリの開発期間は「月と年単位から週単位」へ短縮されました。
同時に、アプリ開発プロジェクトのチームサイズは15人から7–8人に削減されました。 - スキルセットの要件が大幅に変わりました。バックエンドの開発者やデータベースの専門家の必要性が減り、現在チームの殆どは多くのReact経験を持つフルスタック開発者で構成されています。
- 今後は、ビジネスラインをまたがるアプリケーションにHasuraを実装する予定です。
GraphQLの採用
HCは、将来のアプリケーションのアーキテクチャを決定する際に、ビジネスの優先項目を考慮する必要がありました。
- コンセプトから納品までの合計時間を短縮する
- 外部開発者が自社製品の上に簡単にアプリケーションを構築できるようにする
- 市場に出たときの変化に適応する能力を高める。
- HCはGraphQLがこれら3つの戦略的側面を横断する理想的なソリューションであると感じました。HCは2つのパイロットを実行することでこれを検証しました。1つは新しいプロトタイプ用、もう1つは既存の製品用です。
GraphQLのツールの検証
HCは当初、GraphQL APIをゼロから開発することを検討していました。しかし、関連する経験を持つ開発者が十分ではなかったためこの方法は取りませんでした。HCはGraphQLサーバーをセットアップするための十分なツールが市場に出回っていて、そしてこれらのソリューションのうちの1つを利用できると感じました。
HCは最終的にHasuraを使用することを決定する前にいくつかのツールをテストしました。
- HasuraはPostgresを幅広くサポートしており、HCはPostgresのすべての機能を利用することができる
- Hasuraは既存のオンプレミスデータベースにプラグアンドプレイするだけで始めるのは非常に簡単で、最小限のboilerplateで済んだ
- Hasuraは非常に高い性能を提供した
- Hasuraはほとんどのユースケースのためにバックエンドコードを書いたりメンテすることを必要としなかった
Hasuraを使う
HasuraをHC社内の複数の製品での使用されることが検討されています。最も重要なのはパフォーマンス、そしてシングルボックスソリューションを提供できることです。これまで、HCは企業ボックスソリューションを提供していたため、顧客とのシステム統合が大きな障壁となり、CapExの承認が必要でした。シングルボックスソリューションでは、顧客の承認は簡単に得られました。 Hasuraが小さいセットアップで高性能の動作をするのでHCはシングルボックスソリューションを提供することができました。
Hasuraを使ったことの結果
Hasuraを使用してベータ版を構築することを通して、HCはいくつかの劇的なメリットを見ることができました。
- Hasuraを使用することで、HCは開発チームの効率を大幅に向上させることができました。アプリケーション開発時間は月と年単位から数週間に短縮されました — 以前は、同じようなアプリには1年以上かかりました。同様に、チームの規模は15人の開発者から7人または8人に減少しました。チームはミドルウェアやAPIの変更について心配する必要はなく、バックエンドのboilerplateをたくさん書かなくてもよくなりました。
- アプリケーション開発に必要なスキルセットも変わりました。 HCは、アプリの構築にバックエンドやDBの専門家を必要としませんでした。今後、HCは今後フルスタックのReact開発者を中心に採用を進めています。
- Hasuraが提供する高性能、そしてその結果としてシングルボックスソリューションを提供する能力は、販売サイクルを短縮し、そして直接売上高に影響を与えるでしょう。
今後のロードマップ
これらの製品は今年後半に量産開始される予定です。今後、HCは開発チームの生産性と機能の速度を大幅に向上させようとしているため、ビジネスライン全体でHasuraを使用することを計画しています。
このケーススタディは、Fortune500ヘルスケア企業に所属する事業部門のプリンシパルアーキテクトおよびエンジニアリングおよびデザイン責任者とのディスカッションを経て作成されました。